さて、利他的な生き方が利己的な自分を
社会の中での生存条件を高めていくと述べたが、
さらに、重要なポイントがある。
それは、遺伝子情報は、身体レベルだけの伝達だけではなく、
行動(心の動きを含む)の伝達も行われていることだ。
.
.
.
ユングは「心の構造」について、意識、個人的無意識
集合的無意識の3層からなると説明している。
意識というのは自分で認識できる心。
個人的無意識というのは個人の経験から生まれた
自分では意識できない心。
・自然に忘れ去られた意識内容
・意識が抑圧した内容
・意識されない感覚的な痕跡の内容
.
.
.
集合的無意識というのは
人類全体が共有する普遍的な心。
また、この集合的無意識は、直感的な
イメージとして認識可能であると説明している。
この集合的無意識という概念は、ユング独自の概念で、
フロイトには見当たらない。
.

.
ユングが述べていることは、遺伝子情報からも
説明可能である。
20代さかのぼれば100万人、30代さかのぼれば10億の
血縁者が現れるのである。
「わたし」という個体は、その頂点に立っていて、
その過去の膨大な情報を検索しながら
生きていると考えてみよう。
.
.
.
・・・つづく

2009.06.24
